オートレースSGレース5つそれぞれの特徴や当て方|最近の傾向や勝てる選手

オートレースSGレース5つそれぞれの特徴や当て方|最近の傾向や勝てる選手
  • URLをコピーしました!

公営競技には、最高峰のグレードレースがそれぞれにあります。

大きなレースなので普段その公営ギャンブルで遊ばない人も、その時だけは投票する人も多いです。

JRAの中央競馬では、グレードレースの中でも最高峰のレースはG1。
年末の有馬記念まで24のレースがあります。

また、競輪やボートレースにも、ご存じのように最高峰のグレードレースがいくつかあります。

オートレースでの最高峰はSG(スーパーグレード)、他の公営競技と同じように、出場することがまずは目標の舞台です。

公営競技最高峰レースの名称
中央競馬G124レース
競輪G16レース
ボートレース(競艇)SG8レース
オートレースSG5レース

競馬の場合は、3歳牡牝や4歳上などで出走できる馬も制限があり、すべてに出走できるわけではないので、出走する数でいえば多くなっても他の競技と変わらなくなります。

オートレースが一番少ないですが、選手で割ると一番多いです。
ですから、最高峰のレースに出場する選手もほぼ限られています。

オートレースを知ったばかりの人は、「オートレースのどのレースがなんなのか?」あまりピンとこないと思うので、最高峰5つのレースについて紹介していきます。

この記事でわかること

  • オートレースの最高峰SGの種類
  • SGレースのそれぞれの違いや特徴
  • それぞれのSGを知ることで勝率をあげる方法

オートレースは、上で紹介したように最高峰のSGは5つあります。

  • 全日本選抜オートレース
  • オールスターオートレース
  • オートレースグランプリ
  • 日本選手権オートレース
  • スーパースター王座決定戦

元SMAPの森且行選手が優勝し、話題になったのも最高峰SGのひとつです。

SGは同じようで、それぞれには違う選出方法があり、歴史があるのです。

5つのレースの特徴を知ることで、知識だけではなく、より面白さや奥深さが感じられると思います。

5種類のSGについてそれぞれまとめました。

目次

「全日本選抜オートレース」は1走あたり平均賞金額上位が選ばれるSG

「全日本選抜オートレース」は1走あたり平均賞金額上位が選ばれるSG
公式サイトより

オールドファンの間では、日本選手権、オールスターに次ぐ特別レースに位置付けられる由緒あるSGです。

人気よりも、実力がある選手が一堂に会します。

「全日本選抜オートレース」の特徴

最近では、オッズパーク杯全日本選抜オートレースとなり、オッズパークが冠スポンサーです。

例年、2月頃に行われていましたが最近は10月開催になっていたり2月になったりしています。

次の開催は、2023年2月22日(水)~26日(日)に浜松オートレース場で開催予定です。

季節的に過ごしやすい涼しい時期なので、スピード勝負になることが多いです。

「全日本選抜オートレース」の選考基準

「全日本選抜オートレース」の出場条件は、前年の一走あたりの平均賞金獲得額上位選手から選出。

例外として前大会の優勝者はシード枠として、優勝した時点で翌年の全日本選抜の出場権利が得られます。

当年後期のランクS級から最大48名が選ばれますが、一走あたりの平均獲得賞金なので、基本的にはS級の実力があるトップ選手が順当に選ばれるSGです。

出場条件的にまぐれが成立しないので、全レース全出場者が大本命選手しかいません。

「全日本選抜オートレース」優勝賞金や勝ち上がり条件

優勝賞金は1,300万円

開催されるオートレース場は特に決まっていません。

勝ち上がり条件は、着順とタイム順位の得点が加算されていきます。
※両方が加算されるのは、着順だけだと重ハンデの選手が不利になるからです。

予選2日を経て、3日目の平均得点上位24名が準決勝に進出。

平均得点で計算されるのは2着以下からで、1着は無条件の勝ち上がりになります。

4日目の準決勝の1.2着8名で、優勝戦となります。

ゼロハンデでのレースになった場合、枠番は抽選となります。

優勝戦の枠番抽選は、各準決勝戦における着順別に行ないます。

  • 1着選手の抽選番号は1~4番
  • 2着選手の抽選番号は5~8番

秋から冬場が多いので、良走路だとスピード勝負になることが多いです。

第35回SG全日本選抜オートレースは青山周平選手が優勝

「第35回SG全日本選抜オートレース」の優勝者は、1号車の青山周平選手で、好スタートから一度も首位を奪われることなく逃げ切り勝利。

オッズは、2号車永井大輔選手と人気を二分していました。

流石にハンデなしのオープンハンデで1番車がこのスタートを決めてしまうと、どうにもなりません。
最後、荒尾聡選手が地元の意地で攻めていましたが、最初から最後まで完封の逃げ切りレースという印象です。

結果は、①--❷とオッズでも人気だった選手が上位を独占しました。

一流選手がゼロハンデのインコースでスタートを決めると、ほぼアウトコースの選手に勝ち目はありません。
スタート巧者の黒川選手も、珍しくスタートで失速しこのメンバーだと勝負になりませんでしたね。

配当的には出場条件もあってか、過去のレースを振り返ってもほぼ本命決着です。

その時期に強い選手がしっかり勝つSGで、本命党の大勝負が光るレースです。

「オールスターオートレース」はファン投票で選ばれるSG

「オールスターオートレース」はファン投票で選ばれるSG
画像は公式サイトより

「オールスターオートレース」は、その名の通り、ファン投票で選ばれる人気選手が集結した大会。

レースは毎年、ゴールデンウイーク前後の春から初夏にかけて実施される、その年度最初のGSです。

「オールスターオートレース」の特徴

ここ数年の冠スポンサーは、チャリロトです。

普段SGに出れないような、伝説の大ベテランや話題の新人、ビジュアル重視の女性レーサーなどバラエティー豊かなメンツになることが多いです。

季節的に雨だったり、猛暑だったりと天候に左右されることもあります。
軽い熱走路にもなることもあるので、軽ハンデ選手の前残りもこの頃から増えてきます。

「オールスターオートレース」の選考基準

ファン投票で選ばれるの80人と、主催者推薦枠15人(各地区3人×5場)による計96人、前回優勝者のシード枠1名でおこなわれます。※施工者推薦枠がある場合もあり。

開催中のレースに横断幕があるような選手は、ほぼ間違いなく選ばれます。

投票枠はA級でも大丈夫なので、基本的には実力にプラスして人気がある選手が中心です。

A級に上がったばかりの新人も選ばれる可能性が高いので初出場がオールスターの選手が多いのも特徴。

「オールスターオートレース」の優勝賞金や勝ち上がり条件

優勝賞金は、1,420万円
全日本選抜よりは少し多めです。

オートレース場は、ほぼ順番に持ち回りです。

2022年の「SG第41回オールスター」は、オートレースでは初めて6日間開催で実施されました。

次回以降も6日間開催が予想されるので、今回の勝ち上がり条件を紹介しておきます。

6日間になり、3日目に準々決勝が新設され、予選2日間の着順とタイム順位の得点が加算されていきます。

ちなみに、オールスターだけあって初日の最終12レースに「スターセレクション」が開催されます。
これは、ファン投票8位までの豪華メンバーによる、ファンにとっては夢のメンバーです。

2022年「SG第41回オールスターオートレース」の「スターセレクション」メンバーはこんな感じ。

各競技場のエースや人気選手が勢ぞろいですね。

「SG第41回オールスター」の「スターセレクション」の出走表

普段の予選の点数は、着順もタイムも1位8点から8位0点までがカウントダウンしていきます。

しかし、スターセレクションは、着順もタイム順位も1位10点2位9点3位7点で、4着以降は全員に6点が加算されます。

それだけファン選出の上位8人は、予選で有利に設定されているのです。

因みに、上のメンバーでの着順は、湿走路だったこともありますが青山選手も鈴木選手も着順に絡まない驚きのレース内容でした。
下位でも6点もらえるから無理しなかったのかもしれません…。

この動画でもわかりますが、メンツが揃っている10ハンデのオープン戦は内枠が絶対有利です。
これは、他のSGやグレードレースなどでも同じなので知っておくべき情報です。

メンツが揃ったスタート巧者揃いでしたが、その中でも1号車の佐藤摩弥選手が湿走路のなか、好スタートで上位をキープした渾身のレースだったと思います。
第二コーナーを立ち上がって1位をキープしていて6周なので3位までは入ると思っていました。
例え余興だとしても、佐藤摩弥選手も一時の絶不調から調子が徐々に上向いてきた様子がこのレースからもうかがえました。

余談はさておき、勝ち上がり条件は、2日目まで全レースが予選になります。

3日目は、新設された準々決勝進出戦。

4日目5~12Rで行われる準々決勝戦の各レース1着と4日間の平均競走得点上位24人の計32人が、5日目の準決勝戦(4レース)に進出されます。

準決勝4レースでの1.2着が優勝戦に出場できます。

過去には結果に納得できず暴動になったことも

人気投票レースだけあってエピソードも多く、過去には人気選手が優勝戦でボロ負けしたところから暴動に発展したこともあります。

まだ映像に残っていない時代のようで、ググってみた暴動をまとめてみました。

昭和43年の第3回川口オールスター優勝戦での出来事です。
暴動の原因になった高沢健治選手は、昭和46年にも賞金王になった人気も実力もある選手。

事の発端は、人気の高沢健治選手がスタートで1回出遅れ、2回目正常にスタート。
しかし、スタート後100m程から徐々に減速しゴールで他車と1周以上も遅れたことが暴動を誘因したようです。
ファン約150名が「八百長」と騒ぎ出し、現金などを強奪した挙句、施設にも放火したそうです。
しばらくの間、川口オートレース場は

下記は公式に残っている結果です。

スクロールできます
1号車佐藤竹男40川口停止
2号車高沢健治40大井故完走
3号車福永勝也40山陽6着3.60
4号車広瀬登喜夫40川口優勝3.51
5号車井原春美30飯塚2着3.55
6号車吉田泰二0川口5着3.61
7号車久保隆一30大井4着3.57
8号車磯部稔10浜松3着3.59

公営競技全般に言えますが、オールスターというのは基本自分が信じた選手に厚張りをする傾向があり、それを裏切られた時の負の力はたまにとんでもない方向を向いてしまう悪い例ですね。

逆に勝った時の声援も凄まじいものがあり、選手にとっては自身の人気を実感するレースがファン投票によるオールスターといえます。

第41回オールスターオートレースは鈴木圭一郎選手が優勝

2022年第41回の優勝者は、鈴木圭一郎選手で、10ハンデオープンの2号車でトップスタートから逃げ切り。
0.1より速い絶好のスタートを切った独走で、最初から最後まで1.2着が全く変化しない実力通りの結果になりました。

見事2連覇達成です。

過去の配当的には全日本選抜よりは穴も飛び出し、10万円超えの優勝戦も3回あります。
良くも悪くもファン投票という生の結果が出るので、ここだけは気合を段違いに入れる選手も多いようです。

「オートレースグランプリ」は真夏の勝負強さを決めるSG

「オートレースグランプリ」は真夏の勝負強さを決めるSG

公営ギャンブルファンの方はグランプリと聞くと、年末最後の賞金王決定戦が思い浮かべる人も多いでしょう。

「オートレースグランプリ」は1997年創設と歴史も浅く、賞金王のイメージではありません。

「オートレースグランプリ」の特徴

最近は、伊勢崎オートレース場でのナイター開催で固定されています。

ナイターですがお盆前後の開催が多いので、まだ真夏の暑さが残る期間になります。

当然ながらメンバーが揃ったSGなので、短ハンデ戦がほとんどになります。

真夏に開催される、日本一勝負強い選手を決める大会との位置づけです。

選考基準のシステム的に、実力が発揮されてきた新人選手等が初SGとして出場しやすいレースともいえます。

「オートレースグランプリ」の選考基準

選出基準は前回優勝者と、Sランクから48名の選抜です。

そしてグランプリ特有の条件が、前年6月1日~当年5月31日までの他レース優勝戦の順位における得点の上位者から選ばれます。

分かりにくいので簡単に説明すると、G1優勝戦で1着を取った場合20点、G2なら15点、普通開催で裏開催にグレードレースが競合しない場合は1着10点、競合する場合は5点の点数が与えられます。
※ミッドナイトや特殊レースは対象外。

つまり、グレードが高いレースでいい着順を取ると、グランプリ出場点数が有利に加算されるということです。

「オートレースグランプリ」の優勝賞金や勝ち上がり条件

1着賞金1,420万円です。
※前回まで1300万円

1997年からの新設SGで、勝ち上がりも得点ではなく順位の勝ち上がりになります。

2022年からは、6日間開催になっています。

予選から一般(8Rまで)と選抜(9R~12R)に振り分けられ、1着は勝ち上がりの順位に対して2次予選A~Cに振り分けられます。

1着勝ち上がりで2位以下が順位によって準々決勝に振り分けられ、準決勝からは他と同じの1.2着勝ち抜けになります。

メンツが揃っているのでゼロオープンや10ハンデオープンがメインです。
そして、枠も抽選になります。

レース選抜は得点で出場者を決めて、レースは最初から最後まで順位で勝ち上がりを決めるSGです。

過去のレース内容や直近の優勝者

最近の「オートレースグランプリ」は、伊勢崎でのナイターが続いています。

この時期はまだまだ暑く灼熱の日などは、前半戦に熱走路になることが多いので、スタートをミスると捌ききれず意外な波乱がおきることも頭に入れておきたいところです。

ゆえに、他のSGと違い初出場や番狂わせは起きやすいレースです。

ただ優勝戦のポイントで出場者を選抜し、本番もその時の順位で決まるので、当日の選手の調子次第といえるでしょう。

第26回(2022年)は青山周平選手が完全優勝

前回(第25回)の優勝者は篠原睦選手で、デビュー22年目にしてSG初優勝。

今回は、地元のランキング1位青山周平が地元の期待に応え、6日間全て1着の完全優勝を達成しました。

SG6日間開催自体が今回で2回目で、完全優勝は史上初になります。

今回は、SG初優勝を目指す早川清太郎選手との一騎打ちを制した形です。

オッズも両者が圧倒的に買われていました。

枠番選手名単勝オッズ
1青山周平(伊勢崎)1.2倍
2早川清太郎(伊勢崎)3.1倍
3永井大介(川口)9.7倍

レース内容は、ゼロハンデオープンで行われ、1号車の青山周平選手がスタートで若干遅れるものの、第1コーナーから、2号車の早川清太郎選手選手や4号車の伊藤信夫選手を押さえトップで立ち上がり好スタートを切り、徹底的にインを締めて抑え込みました。

最終回、早川清太郎選手に一瞬抜かれましたが、すぐに抜き返し一時も目が離せない10周回の勝負で、玄人好みの面白いレースだったと思います。

なお、青山選手と人気と実力を二分する鈴木圭一郎は前日準決勝11Rで3着に敗れ優出は逃しています。

過去の結果でも万車券も出てはいますが、基本は本命決着になっています。

今回の結果も地元の人気選手同士の決着で、3着にも実力者の永井大介選手が入り(1-2-3の一番人気)、本命決着で幕を閉じました。

「日本選手権オートレース」はハンデがないガチンコ勝負のSG

「日本選手権オートレース」はハンデがないガチンコ勝負のSG
公式サイトより

ほとんどのスポーツで、日本選手権といえば最高峰の由緒ある大会。

オートレースでも最も歴史のある大会であり、最初の開催は1965年にまで遡ります。

つまり、半世紀50年以上の歴史がある大会なのです。

競輪や競艇など他公営競技と同様「ダービー」と称されています。

ハンデが当たり前のオートレースで、すべてのレースがゼロハンデで戦う掛け値なしで最上位に値する大会です。

「日本選手権オートレース」の特徴

「日本選手権」の最大の特徴は、ハンデ戦がないゼロオープンで戦うことです。

ここ数年、日本選手権はオッズパーク杯となっていてオッズパークが冠スポンサーになっています。

ゼロハンオープンは、10ハンデオープンのような外枠不利・内枠有利なこともありません。

つまり、全部のレースがなんの恩恵のないガチンコレース。

ハンデ戦が普通のオートレースで、参加選手すべてが同じ条件のゼロハンデで勝負できる唯一の大会です。

開催地は、偏りがなくバラバラでが、2021年と2022年は、浜松オートレース場開催になっています。

「日本選手権オートレース」の選考基準

出場条件は前回優勝者に加え、S級48名と成績上位者を加えるシンプルな基準です。

他公営競技でもダービーの選出基準は勝率であり、意図的に同じ条件になっています。

一番勝っている人が出れる純粋なSGであり、文字通り日本一強い選手を決める大会です。

「日本選手権オートレース」の優勝賞金や勝ち上がり条件

優勝賞金は、1,700万円です。

年末恒例の「スーパースター王座決定戦」を除くと、優勝賞金は一番多いです。

「スーパースター王座決定戦」は、2つのパターンで勝ち上がりになります。

初日の予選から、一般予選選抜予選に分かれています。

一般予選予選→2次予選→準々決勝→準決勝→優勝戦
選抜予選選抜予選→特別予選→スーパーライダー戦(準決勝進出確定)という確定ルートを通り準決勝→優勝戦

選抜予選組は、断然勝ちあがるのに有利です。
因みに、選抜予選に出れる24名は純粋に成績上位者。

  1. 前回優勝者:1名
  2. 優先順位上位者:23名

一般予選組は、1.2着で勝ち抜けしていくとスーパーライダー戦に参加できます。

「日本選手権オートレース」最近のレース展開や結果

すべてのレースがゼロハンデなので、いつも軽ハンデで重ハンデの選手の捌きを耐えている選手には辛い大会です。

逆にいうと、気象条件が問題なければ、本命の選手が勝ちあがることがほとんど。

優勝戦も、ほとんどがSG上位の選手が優勝する車券的にはうまみも少ない大会といえます。

しかし、最近では唯一の例外がありました。

日本選手権オートレースは森且行選手がSGで勝ち取ったタイトル

2021年第53回の優勝者は鈴木圭一郎選手ですが、前年の第52回は森且行選手が優勝しました。

上の動画の優勝インタビューでもあるように涙を流したシーンは印象的です。

オートレースを知らなくても、このニュースだけは知っている人は多いのではないでしょうか。

SMAP脱退から夢をかなえた瞬間であり、配当も3連単で57万8880円という超大穴配当になりました。

レースとしては上位2名の落車によってトップに上がった形ではありますが、そもそもSG日本選手権の優勝戦に乗っているのですから実力は折り紙つきです。

日本選手権は、オートレーサーなら誰もが目指している夢のタイトルです。

過去の配当からみても、本命決着が基本。

波乱も少なく、その時期に強い人が順当に勝ち上がることが多いのも特徴です。

「スーパースター王座決定戦」は公営競技で一番最後の年末運試し

「スーパースター王座決定戦」は公営競技で一番最後の年末運試し
2021年特設サイトより

「スーパースター王座決定戦」は、年末の大一番の他競技でいうグランプリに相当します。

その年の成績優秀者16人のみが参加できるSGです。

年末におこなう公営ギャンブルで、大晦日一番最後の優勝決定戦になります。

年末の大一番と定着してからは、他の公営ギャンブルファンや年末最後の運試しをしたいギャンブラーも多く参加し、マスコミの注目も一番高い大会となっています。

「スーパースター王座決定戦」の特徴

毎年大晦日、12月31日午後5時過ぎに王座決定戦がある、時間的にも公営競技の一番最後のレース。
最後の12レースには、日が暮れているのでナイターです。

因みに、第28回2008年から、大晦日の決定戦になりました。

当時は、競馬の有馬記念、競輪のグランプリ、競艇の賞金王など、年末を飾る大一番のレースが各公営競技にあるのにオートレースだけそれに相当するレースがなかったのです。

その声に後押しされるように、第19回2004年から年末のクリスマスの時期に「スーパースター王座決定戦」を開催していましたが、第28回2008年から大晦日決戦として定着しました。

最近は、ずっと川口オートレース場で行われています。

「スーパースター王座決定戦」の選考基準

選ばれた16人だけでトップを争います。

因みに、それ以外の選手は、G2格の「スーパースターシリーズ戦 平尾昌晃杯」での優勝を目指します。

雑学ネタですが、作曲家の平尾昌晃氏は大のオートレース好きとして有名だったそうです。
川口オートレース場のテーマソング「ぶっちぎり青春」は平尾氏の作曲で今でもオートファンに親しまれています。

また、初日には、トライアルを勝ち抜いた「2022スーパースターガールズ王座決定戦」も実施されます。

「スーパースター王座決定戦」の選出条件は3つ

「スーパースター王座決定戦」の選出は3つのどれかをクリアした選手のみです。

  1. その年のSG優勝者:最大4人
  2. 各レース場競走成績:1位5人
  3. SG競走およびプレミアムカップの優勝戦獲得ポイント上位者
  1. スーパースター王座決定戦以外のSG優勝者4名が出場権を獲得します。
  2. 1月1日~10月31日までの各レース場で一番成績が良かった選手5場・5名が選出されます。
    SG優勝者と被った場合は後述の条件の枠が追加されます。
  3. グランプリでも登場した優勝戦のポイントがここでも活躍します。
    オートレースはとにかく優出が加点対象になっているので、準決勝と優勝戦では天と地の差になります。
    純粋に優出回数が多い人から選出され、SG1着だけは特別勝ち上がりと考えると簡単です。

16人だけが予選からスーパースターを目指します。

「スーパースター王座決定戦」の優勝賞金と勝ち上がり条件

優勝賞金は3000万円で、オートレースでは一番多い賞金。
まさに最後の大一番です。

16人のうち王座決定戦に出れるのは8人。

レース勝ち上がりはトライアル戦で、着順による得点振り分けで4日間レースを行います。

1着が10点、8着が1点なので基本的に上位着順(4着より上)をキープし続けないと厳しくなります。

5日目に合計ポイント下位8名が順位決定戦の11R、上位8名が王座決定戦の12R、正真正銘の年末ファイナルレースに挑みます。

優勝決定戦は、平均競走得点上位選手より順番に枠番を選択していきます。

ゼロハンデのオープン戦なので、スタートが良い選手が断然有利です。

「スーパースター王座決定戦」の最近の結果や展開


「スーパースター王座決定戦」を獲得した選手が文句なしの当年最強選手であり、王者の称号でもあります。

競輪のグランプリ、競艇の賞金王決定戦や有馬記念でもそうですが、年末は普段やらない人もお祭り感覚で多く参加します。

最近ではネットで簡単に投票できるので、その傾向はますます顕著です。

普段ギャンブルをやらない人は、こういった遊び感覚で賭ける場合に投票行動には同じような傾向になりがち。

当てたい!

宝くじ感覚の大穴狙いの人ももちろんいますが、圧倒的に人気の本命に賭ける人が多くなります。

ですから、少しでも本命から外れたら高配当になりやすいです。

直近は青山周平選手が3連覇中

2018年の第34回から2021年の第36回まで優勝者は3連覇で青山周平選手です。

2021年大晦日の決定戦は、若手の新鋭黒川京介選手が先行しましたが、一発で捌いてその後は抜かれない走りで優勝しました。

黒川選手も軽く捌かれてからでもずっと粘りを見せ、後ろからの鈴木圭一郎選手を押さえつつ2位フィニッシュで今後に期待できる走りだったと思います。

通算4回目の王座獲得で、正に最強の選手です。

過去配当は特に傾向はありません、荒れる年もあれば大本命で決まる年もあります。

良くも悪くもその1年が強かった選手が勝ち、1年間この瞬間のために選手も走るので、各車ギリギリ限界まで攻める展開が多く読みづらいレースといえます。

当てて一攫千金というよりは年末最後のお祭りに参加する気持ちで、本命党も穴党も楽しむためのレースです。

まとめ

以上、5つのSGレースについての解説は以上です。

なお、すべてのSG優勝戦が10周回なので、普段6周回しかしない人が、例えまぐれで上がってもここで勝つことは難しいのです。

現在のオートレースの戦力図は、青山周平選手と鈴木圭一郎選手の2強時代。

SG紹介でも度々名前が出てくる2人ですが、現状この2人が強すぎて一騎打ちの状態になっています。
実際にレースで一対一の勝負になった時は正に激戦で、写真判定ギリギリに持ち込むまで競ることも珍しくありません。

SGは、これからも続いていきます。

  • まだまだ2強時代が続くのか?
  • 新しいスターが出てくるのか?
  • 2人以外のベテラン選手が一泡吹かせるのか?

こんなことを思いながらレースを観戦するのも面白いですよ。

ネット投票が始まってからは、各公営競技の売り上げは上がってきています。

オートレースだけは、それほどの伸びは現状ありません。
オートレースは本場が近くにないので馴染みがないのも理由のひとつ。

それがネット投票で解決している今は徐々に人気が上がっていくことを祈っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次