日本には、法律で認められているギャンブルが4種類あります。
昔から、4つの頭をとって3競オート(競馬・競艇・競輪・オートレース)と呼ばれています。
それぞれの公営競技には、競技によっていろいろな魅力があります。
そして、人気があるから当てやすいとも限りません。
皆さんは公営ギャンブルの中でどれが当てやすいと思いますか?
公営競技 | 出走数 |
---|---|
競馬 | フルゲートで18頭立て |
競輪 | 7車か9車 |
ボートレース(競艇) | 6艇 |
オートレース | 6車から8車 |
単純に考えて、6艇のボートレースの数が少ないので当てやすいと思われがち。
確率論ではそうです。
しかし、実際はどうでしょうか?
競馬は頭数が多いし、かといって競艇は意外に奥が深くて素人には難しい。
そして、競輪はラインの絡みが難解すぎる…
筆者の私の実感としては、オートレースが一番当たりやすいと思っています。
この記事でわかること
- 各公営競技が予想しても当たらない理由
- 各公営競技の当てにくさの理由
- オートレースが当てやすい理由
公営ギャンブルには必勝法はありませんが、当てる確率を上げる方法はあります。
確率を上げる方法にも、何十万円も儲けているプロから、控除率(てら銭)以上を常に勝っている人など様々です。
3競オート、それぞれの公営競技でメシを食っている人がいるのはそのためです。
しかし、月に何十万も儲けられる必勝法が世に出てくることはありません。
なぜなら、世に出た瞬間にその人たちの食い扶持を失ってしまうからです。
ここでは、各公営競技ごとに、当てにくさを主軸にして如何に当てにくいかを解説していきます。
このブログの主観がオートレースなので、オートレースが当たりやすい理由にもつながる記事です。
言い換えると、なぜオートレースが当たりやすいのかを理解していただけるような内容になっています。
今までオートレースに縁がなかった人も、この記事を最後まで読むころには、オートレースの投票をしたくなるはずです。
競馬の予想が当たらない理由は3連単の難しさ
結論からいうと、一番3連単が当てにくいのは競馬です。
特に中央競馬重賞レースは、3着まで考えるとどこかに波乱馬が入る可能性は高くなります。
本命→波乱→本命でも高配当になりますし、波乱→波乱→本命ならもう10万円超えだらけです。
3頭波乱で決着した場合100万円以上になることも珍しくありません。
ただし競馬は単勝やワイド勝負も多く、大勝負は殆どが単勝になります。
3連単はメインの買い方というよりは、少額宝くじ気分で勝負する人が多いです。
競馬予想は馬のデータ重視で単勝や2連単がメイン
競馬での予想軸は、データがメインです。
過去の戦績がモノをいう競技であり、要素は騎手より馬が中心になります。
競馬は、血統や適正距離など開始前から分かる情報を集めて考える競技です。
地方と中央で極端な差がありますが、重賞レースでいくと本命筋は3~5頭いるので、中々絞れません。
かといって本命BOX買いの3連単でも、どこかには人気薄が挟まるケースが多くあるので的中率は高いとはいえません。
当てにくさの要素は馬次第だから
当てにくさの一番の要素は、しょせん「馬次第」だからです。
レース開始のタイミングで、馬がやる気になっていないとどうしようもないのが現実です。
もちろん、騎手や調教師も調整はするのですが、繊細な馬が何かで気分を乱してしまうと最悪です。
パドックから落ち着きがなく、ゲート入りもスムーズにいかないとなると本命馬でもレース前から脱落といっていいでしょう。
大勝負派は重賞レース単勝買いが多く、本命派が一番大損しているのも競馬になります。
他の競技と違い単勝大金勝負でもオッズが落ちないので、100万単位で賭けている方も少なくありません。
騎手がミスすることも当然ありますが、基本的に騎手は無理はしません。
その気のない馬を無理矢理走らせるような行動は重賞レースでもしないので、ミスに見えても馬に従って勝負を降りていることもあります。
お馬さんのやる気次第なので、ガチガチの本命でも簡単に負けてしまうことが多いのも競馬の特徴です。
競輪の当てにくさは人間関係が複雑だから
競輪の当てにくさは少し特殊で、レースより人間関係が重要になります。
八百長ではありませんが、先頭を走る選手の意思次第で結果が変わるので、競輪では誰が強いというよりはこのレースで選手は何を考えているかを予想する競技なのです。
一番データが当てにならない競技であり、予想紙で見られるのは脚質だけです。
逃げ | 先頭に立って走り抜ける |
捲り(まくり) | 後半後方からダッシュで追い抜く |
差し | 先頭選手をゴール直前で抜く |
マークという決まり手もありますが、現代競輪ではほぼ意味がないので除外します。
公式サイトや予想紙は、この決まり手回数を載せていて、何が得意で勝つのかを一見分かりやすくしているように見えます。
確かにミッドナイトやモーニング競輪の場合は、これが予想の軸になるのですが、記念(G3以上)になると一切参考になりません。
何故かというと、強い選手は全部できるからです。
レースの展開を見て逃げを打つか捲るかを考えていて、後ろの番手選手は常に差し場を狙っています。
最上位であるSS級の選手以外は、ほぼ展開で決まります。
実力よりそのレースの展開で決まるので、人によって予想が全く違いますしオッズも安定しません。
最上級のレースであるグランプリ優勝戦になると、展開次第で誰もが勝つチャンスがあるので1番人気の3連単が50倍以上ということもあります。
展開次第で先頭選手の意思に大きく左右される
波乱要素は、何より先頭選手の意志です。
後ろに付いている番手選手を勝たせたいと思ったら自分が持たなくてもダッシュします。
そして先頭選手がそれをしてくれるかどうかは普段の人間関係や同県同期の要素であり、知らなければ読めません。
展開は予想サイトや予想紙で簡単に見れますが、展開の予想は難しいです。
傾向としては、同県はある程度持ちつ持たれつであり、同期は異常にやり合う傾向があります。
特に20代前半の同期は激しく先頭争いをすることが多く、結果2人とも飛ぶ波乱要素代表です。
検討するデータが多すぎるのに常に僅差で決まる
結果は常に僅差の写真判定であり、同県同期決まり手を全て知れる出走表がありと至れり尽くせりです。
ただし情報量が多いのは、その膨大な情報が肝のレース結果とはあまり結びつかないからです。
そのレースでの踏み込みの遅れなどは、データからはなかなか読めません。
また、ほとんどのレースで1位2位3位は僅差なので、結果を見てから能書きはいくらでも言えてしまいます。
結果として、例え展開を読めたとしても当てることが容易でないのが競輪です。
競艇が当てやすいという真偽と大穴が当てにくい訳
ネット投票の恩恵を一番受けている公営競技が競艇でしょう。
ボートレースという名称に変えマーケティングが上手くいったのもあるのでしょうが、ネットでの売り上げがダントツで伸びています。
ボートレースは、競馬と違って単勝はほぼ売れません。
2連単も記念優勝戦くらいまでいかないと大勝負することは難しく、3連単が軸になります。
競艇は6艇なので、当てやすいといわれます。
実際そこを推して公式ポスター等にも書かれていますが、それは正確ではありません。
純粋に6艇の3連単が120通りで他の公営競技より少ないからそう謡っているだけで、実際は一番波乱が起きやすい競技です。
実際に私が初めて競艇をしたときに、しっかり予習して予備知識も持っていたにもかかわらず、全レース2連単を複数買って1レースも当たらなかったのです。
その後も何度か遊びましたが、公営競技のなかで一番勝率が悪いかもしれません。
競艇が当てにくいと思う要素3つを中心にお伝えします。
競艇はスタートが命の競技
波乱要素1はスタートと風で、どんなに腕のある選手でもスタートが失敗すると挽回できません。
0.1秒遅れただけで致命的であり、そこからの復帰はほぼ不可能です。
そして風は向かい風が強いとインでもどうにもならないケースもあり、逆に追い風だと外側から回れないので弱い選手のインでも抜き辛くなります。
抜けない理由はボートが作る波の上を走るから
競艇はボートが作る波の上を走るので、一度前に出た1着選手を後続が抜くには先頭のミス待ちになるのです。
ただし1着選手は一人だけ波のないところを独走できるので、大失敗しなければ抜けません。
ここはB1~A1の腕の差ではカバーできないのです。
転覆事故は誰も読めない大穴
波乱要素2は事故で、転覆事故が発生すると次のターンマークを回った順で固定されて決着します。
接戦の場合は常に内側優先で、救助艇を避けて回るためそこでレースは実質終了します。
腕の差も何もなく、もうどうしようもありません。
一番多いのは誰かの転覆に巻き込まれて本命選手が飛んでしまうパターンです。
誰も読めない大穴の完成であり、3連単が当てにくい一番の要素になります。
当たりの超択モーターが存在する
波乱要素3は、モーター(エンジン)です。
ご存じのように、競艇のモーターは規格が統一されていて、その競艇場の所有になっています。
選手は、前日検査の抽選によってそのモーターを与えられるのです。
たまに、そのエンジンだけで勝てるという「超抜モーター(ちょうばつ)」といわれるエンジンがあります。
半年期間で場毎にひとつは存在し、実力以上の結果を呼び込みます。
腕のある選手が引くとガチガチの大本命になりますが、B1選手が引くと大波乱要素です。
普段見れないような華麗な追い抜きが決まり、大本命を沈めます。
ただし、そんな場面があると超抜モーターだとすぐ素性が判明するので、大穴展開になるのは初日~2日までになります。
その後はB1選手でも大本命オッズになり、逆にこのエンジンを引いて負けるという展開が穴目に変わります。
インが強い競艇場が存在する
ボートレース場は、全国に24場あります。
どの競艇場も水の上を走るのですが、24場の特性は存在し、大村・徳山・津などはインが強い水面といわれます。
ただし、一番インが弱いといわれる江戸川でもデータ上の出現率が一番高いのは1-2-3です。
人気の3艇をボックスで買うとガミることも多く、スタートが揃ってミスがなければ1-2-3-4-5-6で決着することが多いです。
競艇で当てにくい要素は、誰が強いかではなく、そのレースのタイミングで誰がミスするかを予想するので難しいところ。
1号艇(イン)はミスしないという前提でオッズは構成されますが、水の上は1着で抜けるとどうにもならないことが多いので、波乱確率は公営競技トップです。
当たるのは安い本命ばかりで配当に妙味がなく、なかなか穴が取れないのも競艇の特徴だと思います。
オートレースは試走タイムなどのデータが重要な競技
オートレースは、1周500mのバンクを最高速度150キロの爆音で6周から10周走り、1着を争う競技です。
選手やファンの数も売り上げも、公営競技の中ではダントツに少ないです。
当然ながら優勝賞金もダントツの少なさで、競艇や競輪では1億円もらえるような最高グレードのSGで優勝しても3,000万円ほどの少なさ。
年間賞金王になって、なんとか1億円に届くかどうかなのです。
ファンの数が少ないので、必然的に売り上げも少ないくなるのが一番の理由です。
そういった意味で、地味でマイナーなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
実際にその通りなのです…。
しかし、実際に予想や投票をしてみるとオートレースが一番当てやすいと思っています。
一番の理由は、公式のデータだけで、勝つ選手を予想できるからです。
データと言っても、血統も関係なければ、チームとして戦う訳でもないので雑念がなく難しくもありません。
オートレースは基本的にハンデ戦
オートレースは、基本的にハンデ戦になります。
選手は、競輪やボートレースのようにランク付けされています。
しかし、他の競技と違うのは、最上級のS級トップレーサーとA級はもちろん最低ランクのB級の新人とも同時に戦うことです。
そこで、スタート位置にハンデが付けられていて、理論的に同じタイムでゴールできるように各レースで番組が組まれています。
ハンデ戦なので、後ろにいる強い選手が、前の弱い選手を捌いて(抜いて)いく醍醐味が魅力のひとつです。
その点は、競馬や競艇のように逃げる要素もあり、競輪の最終4コーナーのような後ろから捌く要素が1周目からたっぷり見られます。
試走タイムからゴールを逆算するのが基本
オートレースは、レースの直前に試走を実施し、そのタイムが最も重要な要素になります。
試走タイムが本番より遅いと罰則になるので、選手は試走に手を抜かず全力で走り抜けます。
ですから、試合直前の試走タイムは、最も重要なデータになります。
因みに、良走路の乾いた良い状態の走路のみでのルールなので、雨上がりのブチ走路や悪天候の場合は適応されません。
ほとんどオートレースファンは、試走タイムからゴールまでの距離を逆算して一番早い選手に投票します。
オートレースは、2連単や3連単が人気です。
2連複や3連複、ワイドなどもありますが、配当的に2連単や3連単がおいしいです。
試走タイムとハンデを計算するだけで勝率アップ
出場選手の試走タイムからハンデを考慮して計算するだけで、勝率は格段に上がります。
ほとんどの投票サイトにも「予想のやり方」として掲載されていますが、良走路での100メートルの試走タイム0.01秒差がゴール差10メートルとして計算します。
これが、オートレースの試走とハンデの関係です。
嘘だと思う人がいると思いますが、上位3選手をBOXで6通り買ったつもりでオートレース公式サイトの過去のレースでシミュレーションしてみてください。
半分ぐらい当たっているはずです。
それほど、オートレースの試走タイムは当てるための重要な指標になります。
オートレースで当てるために見るポイント5つ
オートレースで当てるためには、競馬や競輪のように膨大なデータは必要ありません。
また、競艇のようにスタートやエンジンが最も重要な要素をしめる競技でもないです。
オートレースで当てるときに必要なデータは、5つだけでいいと思っています。
それさえ理解すれば、勝率は格段に上がるはずです。
当てるために必要なデータ
- ハンデと試走タイム
- 天候や季節
- レースの参加メンバーの構成
- 開催中の勝ち上がり条件との関係
- 直近の選手の調子
それぞれについてザッと説明します。
上でも説明しましたが、レース直前の試走タイムは当てるために一番重要な要素です。
試走タイムからハンデを計算するだけで勝率は格段に上がります。
オートレースは、天候にとても左右される競技です。
晴れでは全く勝てない選手でも、雨が降ると断然1番人気になる雨の鬼と言われるレーサーも存在します。
それほど、晴れと雨では全く違ったレースになります。
予想も晴れと雨があるほどですし、公式サイトには、良走路以外にも、雨走路やブチ走路の連対率が掲載されています。
また、晴れていても真夏の熱走路と冬では違ったレース展開になるのです。
真夏の熱走路は、タイヤのグリップが効かなくなるので、なかなか抜きにくくなり軽いハンデの前残りが多くなります。
真夏でなくてもその日の前半戦で、軽いハンデの前残りが多いと熱走路でタイヤが滑って抜きにくくなっていると判断できます。
オートレーサーは400人ほどいます。
選手は、競輪や競艇のようにランク付けされています。
オートレーサーのランキングは、最上級のS級からA級、B級と順位付けされ、半年ごとに前期ランクと後期ランクで見直され、半年間はランクが変わりません。
各選手の平均タイムでハンデが付けられ、同じレースで戦います。
このハンデで、ちょうどゴールで同じタイムになるように計算されているのです。
しかし、参加メンバーによってその計算が狂うことになります。
当然、後ろのS級の選手が強いのですが、例えば、インを抑え込むのが得意でなかなか抜きにくい前にいる軽ハンデ選手と、抜くのが下手な重ハンデの選手が同じレースになったとします。
そうすると、いくら重ハンデの選手の試走タイムがよくても前を捌けない(抜けない)可能性が高いのです。
そうなると、その後ろにいる最重ハンデの選手は前がつかえてしまって、軽ハンデの選手を捌くには距離がたりなくり軽ハンデの選手が勝つこともあります。
メンバー構成とから、逃げが得意な選手や抑え込みが得意な選手、スタートが上手い選手など構成メンバーの特性を把握することが大事です。
その選手の特性を考慮して、色々なパターンをシミュレーションして投票するのが勝率アップのポイントになります。
オートレースは、競輪や競艇と同じように、勝ち上がりで最後に決勝戦があります。
その計算方法は、それぞれの開催によって違いますが、5日開催だとすると予選を3日やり着順とタイム順位で準決勝進出者を決めることが多いです。
そうすると、予選最終日に、初日と2日目で1位になった選手と、着順が足りない選手が出てきます。
初日、2日目と1位になった選手は、また全力を出して1位になることもありますが、どうしてもポイントがギリギリの選手とモチベーションも違います。
また、余裕があるので、準決・決勝に向けて試したいタイヤやエンジン調整を行うことも可能になるのです。
そういった選手は簡単に見つけ出すことができます。
公式サイトの選手データで、過去どうなっていたのかを調べると一目瞭然です。
勝ち上がり条件は、こちらの記事で詳しく解説しています。
選手の過去の成績は、公式サイトで簡単に見ることができます。
直近の調子というのは、直前の調子のことです。
開催初日以外は、その節の期間中の調子が重視されます。
なぜなら、エンジンの調整は開催前日から始まっているからです。
前回開催よりも調子が良さそうな選手がいたら、エンジン調整などが上手くいっていると思ってください。
しかし、一流選手のほとんどが整備巧者なので決勝までにマシンを仕上げてきます。
また、オートレースでは、競艇のように「スタートタイミング」が公表されています。
スタートタイミングとは、大時計の針がゼロになって前輪タイヤがハンデ線のスタートラインを越えたタイミンクのことです。
スタートタイミングも公式サイトで公表されているので、知ることが重要なポイントになります。
また、同じハンデだとインコースのほうが有利です。
スタート巧者は、こちらの記事で解説しています。
まとめ
各公営競技での当たりにくさの説明は、以上になります。
オカルトではない勝ちにつながるデータは、各公営競技にあるのがおわかりいただけたと思います。
競技ごとに共通するのは、本番時の不確定要素が結果に繋がる点です。
競馬は最終的には馬の気分であり、競艇はスタートを切ったタイミングであり、競輪は先頭選手の意志であり、オートレースは本番の天気と調子が噛み合うかにあります。
そしてこの不確定要素が一番重要であり、予想する側には読めません。
オートレースは、その不確定要素が公式サイトで公表されていて、わかりやすく可視化されている点です。
競馬と競艇は投票後にしか答えを知ることができないので、どうしても波乱を生みます。
どのポスターにも書かれていますが、公営ギャンブルは余剰資金で楽しみましょう。
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